「在宅でできる仕事」に必要なスキルは?種類やスキルアップ方法を解説

新型コロナウイルスのまん延や働き方改革の影響もあり、在宅でできる仕事に興味をもつ人が増えています。

在宅ワークを始めてみたいけど、どんなスキルが必要かわからない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、「スキルを付けて在宅ワークでしっかりと収入が得られるようになりたい」「家事や育児をしながら、空いた時間に仕事がしたい」という人向けに、必要なスキルやスキルの付け方を解説します。

目次

在宅でできる仕事に必要なスキル【基礎スキル編】

まずは、在宅で仕事をするために必要となるスキルについての基本事項を解説します。

在宅で働くには、基本スキル+専門スキルが必要

在宅ワークで必要となるスキルは、どんな職種にも共通して求められる「基礎スキル」と、より高い報酬を得るための「専門スキル」に分けられます。

在宅でしっかりと収入を得るには、基礎スキルをしっかりと身に付けつつ、プラスαで専門スキルを磨いていく必要があります。

「スキル」と言われると身構える方もいらっしゃるかもしれませんが、基礎スキルには、自己管理スキルなど、いままでの社会人経験や日常生活で培ってきたものも多く含まれます。

「在宅で仕事がしたい」と思ったら、自分に基礎スキルがしっかりと身に付いているかを確認しながら、専門スキルを学ぶとよいでしょう。

在宅で働くための「基本スキル」4つ

在宅で働く上で必要となる4つの基本スキルについて、詳しく解説します。

1.自己管理スキル

最終的な納品物から逆算して自分で目標を立て、タスクを着実に行うのは、想像以上に難しいことです。

そのため、在宅で仕事をしていくには、責任をもって業務を完遂するための自己管理スキルが求められます。

自己管理スキルには、体調管理やタスク管理・モチベーション管理などが含まれます。

在宅ワークをするうえで、クライアントや上司との信頼関係は、とても重要です。

自宅ではほかの人の目が届かない分、だらだらしがちになるので、継続して自己管理するための工夫を行いましょう。

2.スケジュール管理スキル

スケジュール管理スキルがあれば、優先順位を付けて「今やるべきこと」を明確にし、効率よく仕事が進められます。

また、「新規の依頼に対応できるか」「プライベートの予定と重なってしまうことはないか」などが把握できるため、クライアントと情報共有や状況変化への対応もしやすくなります。

スケジュール管理のポイントは、予定や目標を日々のタスクにまで落とし込むことです。

タスクの対応漏れを防ぎ、効率的に作業を進めるためにも、意識して管理を行うことが大切です。

3.コミュニケーションスキル

ビジネスパーソンとして大切なコミュニケーションスキルですが、在宅ワークではより重要視されます。

関係者とのコミュニケーションをうまく取らないと、業務をスムーズに進められないからです。

また、しっかりと確認せずに作業を進めると、意思疎通がうまくできず、求められていたものと違う作業をしてしまうことになりかねません。

信頼を失わないためにも、情報共有を積極的に行ったり、不明点を確認したりするなど、できるだけコミュニケーションを取るように心がけましょう。

4.パソコンスキル

業務で直接パソコンを使わない場合でも、クライアントとのやり取りやリサーチ・請求書作成などは、一般的にパソコンを使用します。

在宅ワークを始めるにあたって必要なパソコン関係のスキルには、下記のようなものがあります。

  • ファイル管理や送付
  • メールやビジネスチャット対応
  • ネットを利用した検索
  • タイピング

自分のパソコンを持っていない人も、在宅で仕事をするならぜひ用意しておくとよいでしょう。

在宅でできる仕事に必要なスキル【専門スキル編】

在宅でしっかりと収入を得るには、基礎スキルに加えてどのようなスキルを高めるとよいでしょうか。詳しく解説します。

在宅でしっかりと収入を得るには「Web関連スキル」がおすすめ

在宅で収入を得るのにおすすめなのが、Web関連スキルです。

ここでは、おすすめする理由を3つ解説します。

おすすめの理由1.未経験からでも習得可能

Web関連スキルは、習得や慣れるまで時間を要しますが、未経験からの習得は十分可能です。

スクールや自習を通じて知識を付け、実績をコツコツ積み上げれば、仕事の質を高めて単価を上げたり、継続案件を受注したりできるようになります。

また、実績をアピール材料にして、就職・転職を目指すこともできます。

環境に左右されずスキル・経験を自力で積んでいける点が、Web関連スキルの大きな魅力の1つです。

おすすめの理由2.在宅ワークの案件数が豊富

厚生労働省の調査によると、企業が在宅ワーカーに発注する可能性のある(発注している)仕事の内容の上位5つはパソコン業務となっています。

1位:Webサイト制作
2位:Webデザイン・グラフィック
3位:設計・製図(CADなど)
4位:データ入力
5位:Webサイト上の情報更新などの業務

このことから、在宅で仕事ができるようになるためには、Web関連スキルを付けるのが効率的だと言ってよいでしょう。

おすすめの理由3.収入アップや時短も目指せる

在宅でできる仕事は、専門性の高さに応じて報酬が設定されていることが一般的です。

そのため、専門的なWeb関連スキルを付けて、収入アップを目指すことも可能です。

また、Webの仕事は在宅で働きやすいため、通勤時間を短縮して自分の好きなことに時間が使えるようになります。

短い時間で仕事を終わらせたり、自分のスキル・時間に単価を付けスキル販売をしたりして、短時間労働を目指す方法もあります。

スキルアップするほど理想のライフスタイルに近づけるため、非常に学びがいがあると言えるでしょう。

リンク「在宅でできる仕事 パソコン」記事

在宅でより収入を得るための「専門スキル」おすすめ4選

専門スキルとして身に付けるのにおすすめのWeb関連スキルを、4つほどご紹介します。

専門性を高めて独立・開業している人も多くいるスキルのため、これから在宅ワークをしたい人はぜひチェックしてみてください。

1.Webデザインスキル

Webデザインとは、Webサイトのデザインを担当したり、デザインどおりのサイトを構築することです。 

Webデザインスキルは在宅ワークのなかでもとくに需要が高く、経験・品質が問われるため、単価も高い傾向にあります。

新型コロナウイルスの影響もあり、企業活動や消費行動はオンライン化が進んでおり、Webサイト制作の需要も高止まりしています。

非対面でも仕事が進められるため、子育てなどで出社が難しい人にとくにおすすめのスキルです。

2.Webライティングスキル

Webライティングスキルとは、Web上の文章を執筆するためのスキルです。

特別なソフトや勉強のための初期投資があまりかからないため、未経験者でも始めやすい特徴があります。

普段触れる機会のない情報を目にでき、自分の知識の引き出しが増えるため、好奇心旺盛な人は楽しく仕事ができるでしょう。

また、検索エンジンのGoogle は「権威性」を重要視しているため、専門知識のあるWebライターは市場でも重宝されます。

専門資格をもっていれば、それを武器に仕事が取りやすくなる可能性もあります。

3.プログラミングスキル

プログラミングとは、コンピュータを動かすための「指示書(プログラム)」を書くことです。

高い専門性が必要なため、案件単価も高い傾向があります。

プログラミングスキルを使ってする仕事には、下記のようなものがあります。

  • Webサイトやアプリの制作を企業から受注する
  • 個人向けにプログラミングを教える
  • 子ども向けのプログラミング教室を開校する

経済産業省の調査によると、AIやビッグデータなどの活用を担うIT人材は、将来的には累計40万人以上の規模で不足すると推計されています。

しっかりとスキルを付ければ、高い需要や将来性が見込まれるスキルだと言えるでしょう。

<参考>
参考資料(IT人材育成の状況等について)|経済産業省 商務情報政策局情報処理振興課

Webマーケティングの知識

Webマーケティングとは、Webを中心として商品・サービスの販売を促す活動のことです。

在宅で仕事を行う上では、Webマーケティング知識も重要です。

そもそも、企業がWebデザインやWebライティングを依頼する目的は、Web上で販売促進したいからです。

Webマーケティング知識があれば、より俯瞰した目線でデザイン・ライティングが行えるため、質の高い仕事ができるようになります。

また、Webマーケティング知識に基づいてWebサイト運用なども提案できるため、新たな業務を受注するのにも役立ちます。

ほかにも、在宅ワークにおすすめの職種をこちらに掲載していますので、ぜひご一読ください。

→リンク「在宅でできる仕事」記事

在宅でできる仕事のスキルを付ける方法3選

在宅で仕事をするためには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、おすすめの方法を3つご紹介します。

スクールへ通う

スクールに通うと、効率よくスキルを身に着けたり、講師から直接指導を受けられるメリットがあります。

ただし、知識を単にインプットするだけでは、実践的な力は身に付きません。

スクールを選ぶときは、下記の項目をチェックすることが大切です。

  • カリキュラムは実務に即した実践的なものか
  • 疑問点を質問しやすいか
  • 課題の添削・フィードバックはあるか

「独学だと挫折しそうで不安」「実務経験者から学びたい」という人は、スクールを検討するのがおすすめです。

独学する

スクールなどで講師から学ぶのではなく、無料・安価な学習サイトや、書籍を使って独学する方法もあります。

これらのメリットは、スクールで勉強するのと比較すると学費がかからないことです。

反面、「途中で挫折しやすい」「わからないことがあったときに質問がしにくい」といったデメリットもあります。

独学で挫折しないためには、勉強仲間を作り、情報交換をすることが大切です。

仲間がいれば、勉強中の不安を共有したり、制作物を見て刺激を受けたりできるため、モチベーション維持に役立ちます。

メンターを付ける

「完全独学だと、つまづいたときに相談できる人がいなくて不安」という人は、スポットで添削や相談ができる「メンター」を探すことがおすすめです。

メンターの利用には、下記のように多くのメリットがあります。

  • すぐに質問ができ、効率よく学習できる
  • 学習のモチベーションを保てて、挫折せずに学べる
  • 業界情報や学習情報を教わって、仕事の受注や就職活動に役立てられる

勉強に限らず、仕事の探し方や営業方法・キャリア相談までできるメンターがいれば、疑問や不安を相談できるので、未経験者には非常に心強い存在となるでしょう。

まとめ

テレワークが浸透してきている現在、在宅でできる仕事は発注者・受注者ともに増加傾向にあります。

専門性を高めてスキルアップすることで、価格競争に巻き込まれずに、市場価値を高く維持できます。

とくにWeb関連の専門スキルは、案件の需要も多く、未経験からでも身に付けられる将来性のあるスキルです。

まずは、「自分が何が得意か」「将来的にどのくらいの時間でいくら収入を得たいのか」といった棚卸しをして、キャリアを再考してはいかがでしょうか。

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