今年の夏休みこそは子どもの宿題がスムーズに進んでほしい、楽しく夏休みを過ごしてほしいと考えているパパママは多いのではないでしょうか。 子どもの頃は課題を終えることに必死だったけれど、親の立場になると宿題を終えることはもちろん、きちんと自分自身で取り組んだことで何かを習得する夏休みにしてほしいと思ってしまいますよね。 この記事では、子どもの年齢や気持ちを考えつつ、親としてどうサポートできるか、自由研究における親の関わり方を紹介していきます。
目次
自由研究選びのポイント
自由研究のテーマ選びに結構な時間を費やしてしまうご家庭も多いのではないでしょうか。 ここではテーマ選びをスムーズに進めるためにどういった点に気をつければよいのか、そのポイントをみていきましょう。
子どもの手先の器用さや対象年齢を考慮して題材を選ぶ
背伸びをして内容の難しいものを選ばず、できるだけ対象の年齢や子どもの手先の器用さに合わせたものを選択しましょう。 しかし、お子様がやりたいというテーマと対象年齢が合っていないこともあるでしょう。 その時は否定せず、相談にのってあげられたらいいですね。 子どもが少し簡単かなと思うテーマを選んだ場合には、レポートのまとめ方を工夫をしたり、より深い疑問を追及するのもいいかもしれません。 逆に難易度の高そうな題材を選びたいといった場合には、研究や工作の手順を事前に調べて、できそうか一緒にイメージしてみるのもいいですね。 お子様がやりたいものとできるものを判断するのは難しいですが、そこはお子様の意見を聞きながら親が助言してあげましょう。
子どもが興味を持てるものを選ぶ
子どもが何か新しいことに触れるときのワクワクした感じ、キラキラした笑顔を見たら親もうれしくなりますよね。 子どもが興味を持てるテーマを選ぶことは重要なポイントになります。お子様の興味の度合いは、楽しく進めることはもちろん、アイデアの発案や進行度に大きく関係してくるのではないでしょうか。 しかし興味の対象をうまく表現できなかったり、見つけることができない子どもいます。 そんなときはいくつかのテーマごとに好きなものをリストアップし、好きを引き出す作業をしてみてください。 好きなものの中から選択肢を整理することで、テーマを具体的に絞るヒントになります。 たとえば、好きな本を3冊、好きな果物や野菜を3つ、好きな花を3種、一日の行動で楽しい場面を3つなど、書き出してみてください。 大好きなアイスクリームを作る方法を調べてみたり、好きな花で色水を作ったり、なにか染められないか考えてみるのもおもしろいです。 また生活環境の中で気になることを詳しく調べてみるのもいいですね。 特に低学年のお子様はこの作業を親子でやってみたら楽しいかもしれません。 お子様のことが一番わかっている親が、お子様の好きを引き出すお手伝いをしてあげてください。
キットの場合はある程度自分でも考えるものを選ぶ
最近では夏休み前になると自由研究をサポートしてくれる情報やアイテムをたくさん見かけます。 キットは実験や工作がそれひとつで完了する便利なものですが、ある程度自分で考えたり、キットにない要素を加えてみることをおすすめします。 学校によってはキットの使用を禁止していたり、賞の対象外となる場合もあり、夏休み明けに親子でがっかりということもあります。それは自分で考えて研究や製作にあたってほしいという意向があるからでしょう。 キットを選ぶときはそういった点も考えて購入する必要があります。 キットを買って内容をみてしまうと、それ以上の工夫やアイデアが思い浮かびにくくなりそうなので、購入前にある程度の自由研究や工作の計画を立てることをおすすめします。 内容は変更してもよいので、やりたいこと、調べたいことを書き出しておくのがいいでしょう。
自由研究での親の関わり方
ここからはお子様が自由研究をする上で親がどのようなところに気をつけたらよいか、低学年と高学年にわけてご紹介します。
低学年
低学年のほとんどの子どもがテーマを決める、材料をそろえる、実験や工作を実行する、レポートを書く、すべての行程で親のサポートが必要になると思います。 先日、わたしも小学校1年生の子どもと自由研究を行いましたが、やはり子どもだけで終えることは難しいと実感しました。
子供どもの意見を聞きながらナビゲートをする
子どもが自ら考え、主体となって進行することが重要です。 子どもの意見を聞きながら、親がナビゲートするのがよいでしょう。 お子様がどんどん意見をだせる場合には進行も早そうですね。 しかし低学年だと戸惑うことも多く、「こうしよう」などの意見が思うように出ないこともあります。 そんなときは親の説明で進行することがないよう注意しましょう。 子どもの意見を引き出すには、大きな質問(ざっくりな内容)からしてみて、あまり進まないようであれば小さい質問(より細かく具体的な質問)というふうに徐々に変えて聞くとよいかもしれません。 「はじめになにをしたらよいかな」→「実験にはどんな材料があれば調べられるかな」などお子様との会話に工夫を加えてみてください。 ときには親も子も根気がいる作業にはなりますが、この意見を出す作業は子どもが自分で取り組めたという自信に繋がります。
刃物を使うなど危険な作業は必ず一緒に
刃物など危険を伴う道具を使用する場合には、必ず親の目の届くところで行いましょう。 普段上手に使えている子どもでも、慣れない作業過程で思わぬ事故が起こるかもしれません。 また夏休みにお道具箱を持ち帰ると思いますので、はさみを使用するときは学校などで使い慣れたものにしましょう。
親の作品にしない
夏休み課題の学校展示会に行くとクラスメイトの想像以上の量や質の高い作品にびっくりすることがあります。正直なところ、結局親の作品になってしまったという話しも聞いたことがあります。 夏休み明けに友達の作品で一喜一憂することがあるかもしれませんが、親のサポートの度合いはご家庭でさまざまです。大事なのは見栄えではなく、子どもが主体となって考え実行した結果を残すことではないでしょうか。 低学年のうちから子供を主体にやっておくと、学年を重ねるごとに親のサポートも徐々に少なくなり、身につくことも大きいと思います。
高学年
高学年になると一人で自由研究に取り組む子どももでてくるでしょう。低学年と違い、親がサポートできる内容も異なってきます。どんなふうに子どもと関わっていけばいいでしょうか。
さりげなく自由研究ができる環境づくりをする
高学年での親の関わりかたは「作業がしやすい環境づくり」をしてあげることにしてはどうでしょうか。 活用できそうなダンボールやペットボトルなどの材料を事前にとっておいてあげるのもいいですし、作業代になるもの、軍手や接着類、安全面を考えたサポートをするのがいいかもしれませんね。
さりげなくスケジュールを調整
高学年でも課題のスケジュール管理を行うのはまだ難しいものです。いつごろまでにやろうとなんとなく考えていても、いつのまにか夏休みの最終週に突入なんてこともよくありますよね。 高学年になると数日観察を続けたり、何度か実験を行う内容を選ぶ方もいるので、計画的に進める必要があります。夏休みに入ったら必要な材料がないかを聞いてみたり、子どもへのお声かけでさりげないスケジュール調整を行いましょう。
自由研究の出来具合ではなく、自分で最後までやり遂げたことをほめる
自由研究が終わったらひとまずお子様を褒めてあげましょう。 子どもの年齢があがると、親が率直に褒める機会やその表現もやわらぐ傾向にあると思いますが、子どもは親に褒めてもらうことで、課題をやり遂げた達成感と自信を子ども自身が再認識できます。 また、高学年になると友達や先生の評価を気にする子もいます。 せっかく仕上げた作品や研究結果を学校に持っていくのを嫌がったり、不安そうな表情を浮かべたりすることもあるかもしれません。 ぜひお子様のことを一番に褒めて、ひとつやり遂げたことを評価してあげてくださいね。
夏休みの自由研究におすすめの本
夏休みの自由研究におおすすめの本を紹介します。
実験おもしろ大百科
「フルーツをこおらせて水に入れると? 」のような簡単な実験から、「エジソンの発明・発見 ・シャーペン電球」といった偉人が行った実験まで225もの実験が載っています。 内容がとても充実していて、自由研究のテーマに悩んでるお子さんの参考になる1冊です。
おうちで楽しむ科学実験図鑑
大人も興味がわくSNSに投稿できるような写真ばえする実験などが載っています。 カラフルできれいな実験が多く、楽しみながら読める内容です。 「実験やりたい」という声がすぐ聞こえてきそうですね。
小学生の自由研究 科学編 改訂版 (学研の自由研究)
実験、観察、工作にわかれ、自由研究の進めかたやまとめかたがカラーの写真やイラストでわかりやすく記載されています。 幅広い研究内容で、小学校低学年から高学年まで長く使えそうです。
キラキラ自由研究&クラフト
とにかくカラフルだったり、かわいかったり女の子におすすめの本です。 「こはくとう」や「ハーバリウム」など夏休みの自由研究のときだけではなく、普段から作りたくなるような内容です。
夏休みの自由研究におすすめのキット
夏休みの自由研究におすすめのキットを紹介します。
レモン電池を作ろう (自由研究おたすけキット)
1日あれば十分にできる研究なので、短い期間で自由研究を終わらせたい人向きです。レモンだけでなくいろいろな果物で試すことができそうです。 実験のまとめ方がついているので、参考にしてレポートまで書けたら夏休みの宿題もばっちりですね。
ルミカ(日本化学発光) おうちでできる! サイエンス&クラフトシリーズ 化学のヒカリ水でいろいろな色をつくろう!
おすすめなところは、混ぜると光りだす液体がいかにも化学実験っという感じでわかりやすいところ。 それから実験キットにしてはリーズナブルな価格です。
触れる図鑑 つかめる水
「水」という身近な題材は興味がわき、取り組みやすいですよね。 写真で見るとスライムっぽい感じもありますが、スライムとは似て非なるものです。 水の中に物を入れることもできて、それがまたかわいいです。 中にはなにを入れちゃおうか迷いそうですね。
クレーンゲーム貯金箱 56962
子どもがみた瞬間に「これ作ってみたい」と食いつきました。 「作って遊んで貯金もできる」作る過程と完成後の二度楽しめます。 飾りつけは大いに工夫して一台しかないクレーンゲームを作りたいですね。
子供と一緒に石鹸を作ってみた
先日、小学校一年生の子どもとせっけんの手作りにチャレンジしたので、その様子をレポートします。子どもにとって初めての経験になるので、キットは一番簡単に出来そうなものをAmazonで購入しました。 手作りせっけんキット クリアソープ
工夫したところ
宿題の課題として提出できるようメモを作成しました。
- せっけん作りをしようと思ったきっかけ
- 作るせっけんの計画(形・飾りなど)
- 準備するもの(キット以外に必要なものも書き出しました)
- せっけんの作りかた(気をつける点など)
時間はかかりますが、メモを作成することによって書きながら手順を整理することができ進めやすくなります。
難しかったところ
グリセリンせっけんをレンジで溶かしてスプーンでかき混ぜ、1分ほど冷ましてから型に流し込みます。 冷ましているあいだにマグカップの中でせっけんが固まりはじめ、型に流し込むことに苦戦しました。 また固まりだすと石けんの色がにごってしまうので、そのタイミングが難しかったです。 予想以上に固まり始めるのが早く、飾りを考えながら挿入する余裕はなかったので、そこは残念なポイントです。
親が手伝ったところ
型にせっけんを流し込むとき、やけどをしないように手をそえたり、マグカップにタオルを巻きました。 普段はスマホで写真を撮ったり、アプリで編集もするので、過程や完成品の写真は子どもに撮ってもらうはずでした。 しかし作業途中でその余裕はなかったので写真撮影は親が行いました。
所要時間
だいたい2時間くらいで完成しました。 うまく行かない点もありましたが、子どもがその原因に気付くことができたので、改善しつつ作業を進める事ができました。 はじめてのせっけん作りは楽しかったようです。 また市販のせっけんのように香りがしないので、今度は匂いをつけてみたいと言っていました。今後の学習に繋がりそうな課題ができたのはよかったです。
まとめ
自由研究のテーマの選び方や親としてのサポートについて紹介してきました。 お子様の年齢や器用さなどにより親の関わり方はさまざまですが、ほとんどの場合サポートは必要になってきます。子どもの様子を観察しながら、お子様に合ったサポートの方法を探してみてください。 家族で一緒に何かを探究したり、製作するのはとても楽しい時間です。この長いお休みの間に自由研究や工作をぜひ楽しんでやってみてください。
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